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□はっぴぃちょこれぇと
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俺のは餡まんとチョコまん


まぁ泉が甘くないのを両方とも取ったのが原因だが


まぁそれは置いておこう


冒険と思って買ったが
2個とも甘いのは
それでキツい




(頑張れ俺!)




餡まんは難なく食べた。


後問題なのは…








(あまそう…)


勢いをつけてチョコまんを頬張る。





「あまっ!……っ」

思わず声をあげて驚く、肉まんを頬張っていた泉は浜田の方を見た。

「どうした?」




「ん、…何でもない」


衝撃の甘さに咳き込む



「あっ、浜田は何まん買ったんだっけ?」 



首を傾げて上目遣いで俺を見る。

何でも答えちまいそうだ、でも




「えっ…餡まんと…」


「餡まんと?」







意地悪するともっと可愛いんだ




「秘密っ」




片手に残ったチョコまんを口に放り込む


(甘い…)





「別にいいし」


ほら、そっぽ向いちゃう


でもそれも可愛い


だけど少し経つと気紛れな猫みたいに戻ってくるんだ

浜田はごろんと寝転ぶと
ふと目を閉じた



なんでだろうな
始めはこんな好きになるとは思ってなかった

あいつ…泉のちょっとした仕草に惹かれるんだ





「ん゙っ……」

腹に何かの衝撃…
目をそっと開けてみる



「!!!!!」



目の前に俺に馬乗りになって顔を近付けてる泉がいた

「なっ、なにやって…」

「おまえが俺に意地悪すんなんて100年はぇーんだよ」


「んっ……」


噛みつくようなキス
普段自分からする事のないキス。泉は少し涙目になる。

息が持たなくてふっと唇を離すと涙目で浜田を見た。

「いずっ…」 

キッと浜田を睨んで赤い舌をべっと出す。


「チョコ味っ」
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