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□月と僕と君
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曇った俺の心を
一瞬で晴らす君の
仕草、声、そして存在
*月と僕と君*
「水谷ぃ」
「ん?」
「今日一緒に帰ろうよ」
「えっ…!な、な、んで?」
「何で?ヤなの?」
「いやあ、いやいやっ、嫌じゃないよっ帰ろ♪」
まさか栄口から誘ってくれるとは思ってもいなかった。あんな笑顔で言われたら断れるわけないし、
まぁ断る気はないけど
おれは栄口に恋とゆう感情を抱いているみたいだ
男が男に?
少し無理があるよな
自分の事だけどびっくりだ
「おーい、み・ず・た・にー」
「えっ、うをっ、ゴメン、何?」
「いや、なんか嬉しいことでもあったのかなーって」
「はっはは…」
栄口と一緒に居れて嬉しい…なんて言える分けないよ
今のこの距離に心地いって思う自分がいる、でも心のどこかでこれ以上これ以上って叫んでる俺もいるんだ
栄口は誰も言わないこと、気付かないことをひょいと突いてくる
そこに他の誰とも違う何かを感じたのかもしれないんだ
(好きなんだなぁ…俺)