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□2013年バレンタインネタ
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あげるっていっても、どうしよう…お菓子なんて作れないし…作るとしても家で作るのも、お母さんに何て言ったらいいかわからないし……
ルリに頼もうかな……
いやっ…だめだっどうしよう…
「はぁ……」
バレンタイン明日だって言うのに……全く決まってないよ……
「えっと……作るのものは…家にある本で決めて…」
材料は……家にあるもので…
そう考えているうちに家につく、家でも堂々巡り…それ以上先の考えにたどり着かない…
「とりあえず…お、お菓子の本…」
「ただいまぁ、あれっ廉なにぃ?お菓子の本なんか読んでるの?」
「あっえ、うん。」
みっ見られちゃったっ…どうしよう…
「いいわねぇ…懐かしいわ、廉が小さい頃よく作ってたのよ」
「へぇ…」
「なに?なんか作りたいの?」
「えっあっと…うん…」
どうしようどうしようどうしよう
「そぉーじゃぁ一緒に作る?廉の事だから誰かにでしょ?自分になんて……ねぇ?」
「うん……野球部の皆に感謝のっき、気持ちを…」
もーいーいーやっ
阿部くん…ごめんなさいっ…
「そおー良いことよっ廉、お母さん手伝うねっ」
「あっありがとうっ…」
終わりよければ…なんとか、だねっ…
作るものは結局クッキー
材料はお母さんが揃えてくれた、ほんとにすごく心配だったからお母さんがいてくれて良かった
慌てて一人で作って美味しくないのをあげるより
少しでも美味しいのをあげたいから…
「まずっ牛乳と卵をといて混ぜてっ」
「うんっ」
―シャコシャコ―シャコシャコ―