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□control of the you
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「ちっちけぇよっ」


「こっち、見ろよ」

そむけた田島の顔を自分の方に、無理やり向ける

「いたっ…」


「好き、か?」


不真面目に笑う顔と対象に田島の顔には嫌な汗が頬を伝う



「好きだ…」


「ん?聞こえない」


「ぉ、…まえは…どうなんだよ、」


「……さあな」
「なんだよそれ!」


「さあな、ってそれ以上の意味があるか?」


自分に無いものを独占する、そうすれば自分に無いものを埋められる


何でお前なんだ…


「そうだ、よな…気持ちの押し付けでしか…ないよな…」


田島の頬には汗ではない何かが伝う、


「っ……っぁ…好きだ、俺は好きだ…おまっ…はなっいが…」


「………」


「裏表なんかないっ…好きだ」


「………」


「泣くな…」


「はっ花井は…っ…俺のこと、好きっ…か?」




満たされるってこうゆうことか…

愛されるって…こうゆう…こと、なんだな…


俺は傷つけなくちゃ相手を知れない…不器用で、酷い奴だ…でも、それでもこいつは…受け入れてくれた


やっぱお前はすごいよ、






「んっ……はなひっ…ぁ」

「………」


息の吐く間もないキス
二人の交わったそれが唇の端からこぼれる、


唇を離す
つぅーと卑猥に光る糸に田島は目を剥く…



離された唇を…首、鎖骨、胸と這わしながら自分のアカシをつける


「ヤめっ……んぁ…」


「やめて良いんだ…?」


「はず…か、し……んっ…」


放課後の教室に差し込む赤い夕暮れが2人を包んで、色濃く映し出す

手早くシャツのボタンに手をかけ、手際よくはずす


胸の突起を口に含んで舌で転がす、空いた片方の突起は指のはらでクリクリと刺激を繰り返す。


「…んぁ……やっ…」


「こんなんで感じてんだ、」

不敵に笑みを溢す




今田島は俺の中で快感に溺れ、求め、憎む。
嫉妬をしていてもこの行為の間は俺が優位であって支配者…止めろなんて言葉は届かないだろう、



とうに理性を保とうと思うのが精一杯、

行為が進むつれに、快感と田島の喘ぎ声に
花井の理性は掻き消された
田島はシャツだけの姿になるまたそれが花井の欲望をそそる

入れるぞ


耳許で囁く花井の声でさえも快感を覚える田島


「んあっ…」
 
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