夢で逢えたら

□2
1ページ/2ページ




体が軽い。

しっかりと地に足をつけているんだけど、やっぱり軽い。



暗い闇の中、あたしはてくてく歩いていた。


此処は何処か。なんて知らない。


大方、死後の世界じゃない?という安直な考えでこの疑問を締めくくった。




入り口も出口も何も無いから行く宛もないのに、不思議とあたしは何処かへ向かっている。



こっち。

こっちだよ。って声が聴こえるみたい。


いや、実際には聴こえてないんだけどさ。




進んでいくにつれて、だんだん明るくなってきた。

さっき迄真っ暗闇だったのに。




そしてその先に。


彼がいた。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ