夢で逢えたら
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体が軽い。
しっかりと地に足をつけているんだけど、やっぱり軽い。
暗い闇の中、あたしはてくてく歩いていた。
此処は何処か。なんて知らない。
大方、死後の世界じゃない?という安直な考えでこの疑問を締めくくった。
入り口も出口も何も無いから行く宛もないのに、不思議とあたしは何処かへ向かっている。
こっち。
こっちだよ。って声が聴こえるみたい。
いや、実際には聴こえてないんだけどさ。
進んでいくにつれて、だんだん明るくなってきた。
さっき迄真っ暗闇だったのに。
そしてその先に。
彼がいた。
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