夢で逢えたら

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家を飛び出し、先程テレビで放送されていた場所に向かった。


何で骸さんがあんな所に?

沢山の疑問が頭の中をぐるぐる回っているけど、とにかく走る。



バイクとか乗れればいいけどあたしはまだ15歳で。
出来ないことは沢山、否、出来ないことの方が多いだろう、そんなあたしが骸さんの所に向かって何ができると言うのだろう。


でも、駄目なんだ。坂を転がる石を止めることが出来ないように、あたしも引き返す気はさらさらない。

何も出来なくて良い、ただ傍に居ることが出来れば良いと思うから。



5分、否、もっと短かったのかもしれない。そのくらい家から近い距離では警察によって交通規制がされていて、警察官が危険ですので、と近づけないようにしている。


周りには報道陣も結構いて、中継をしていた。


時折、というか頻繁に、ドォン、という破壊音とともに火の手や煙が上がってきてなんとも凄い状態だ。



しかし、どうやって近付こう。裏道などを探して見るしかない気がする、うん、そうしよう。



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