銀魂

□ハッピーバースディ!
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ハッピーバースディ!





玄関を開けた瞬間言い放たれた言葉。
それにぽかんと口を開けて呆気にとられていると、俺の愛しい彼女はがつんとスネを蹴ってきた。
イテッ、マジ痛い。


「ちょっと!何惚けてんの?」


そう言われて小さく曖昧な返事をした。

つーかお前、今日から友達と旅行行くのーとか言ってなかったか?
だから俺すげーヘコんで、いつもは行かねぇお店に入り浸ろうとかしてたんだぞ。
いや、勿論良心と理性がそれを止めたけど。


「ふーん、いかがわしいお店とか行ったんだーだからこんなに遅かったんだー」

「心読むなよ!てかいかがわしいとか古ッそれに銀さんにはお前がいんだから……」

「言い訳はいいから早く入れよ」


偉そうに命じる彼女様に俺は何も言えずに従う。

アレここ誰のお家だっけ坂田さんの家じゃなかったっけ。
そんな風に考えながら首を傾げるが、いやいやいやと気にしないことにする。
何てったっていないと思っていた可愛い彼女が目の前にいるのだ。
もうこれはジャンプの応募で二通出して二通とも当たる感じ。
……例えが悪いな。

とにかく幸せな気分だからだ。
まさかこれ、いかがわしいお店で見てる夢とかじゃねぇよな。
本物だよな、こいつ。

試しに抱き付いてみることにした。


「……何?」

「いや、本物かなーと」


彼女は特に抵抗もせずに俺にされるがまま。
いつもなら腰に回した腕を千切れるかと思うくらい抓られたり、足をぺちゃんこにされるんじゃないかぐらいに踏まれたりするんだけど。
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