銀魂

□03:噂は噂でしかないが
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何事も、実行する時は良く考えよう。

そう思った一瞬だった。



噂は噂でしかないが






「お、沖……!?」


その名前を聞いた瞬間私の体は固まってしまった。

そうまさに、今頭突きを食らわせた人物が沖田総悟。
二年にも関わらず、三年の不良すら下しているなどという物騒な噂のある。

ぎゅっと心臓が縮み上がった気がした。
さすがS王子、計らずも私の内蔵を痛め付けている。

沖田は一通り頭を押さえて悶えると突然立ち上がった。
私は仕返しされるのかと身構えたのだが。


「痛いのーこの痛いのー土方まで飛んでいけー」


怪しい手の振付と共にそんなことを唱え出す沖田。
すると瞳孔の開いた男が凄く怖い形相になった。


「てめぇ総悟ォ、何唱えてやがんだァァ!?」


その怒鳴り声に肩を震わせ竦ませる。
すると瞳孔は焦ったように言った。


「お前には言ってねぇよ」


何だか怒られている気分だ。


「土方さんは言い方が乱暴なんでさァ。だから怖がられるんじゃないですかィ?怖がりの癖に」

「てめぇ叩っ斬るぞ!」


目の前で繰り広げられる言い合いに付いて行けない。
土方と呼ばれた人はどこからか竹刀を取り出し構え、それと同様沖田も竹刀を構える。
一体どこに隠し持っていたのだろう。
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