銀魂

□01:後期・国語係
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けれど二年Z組に関しては、私も少し興味があった。


「女子一人が、Z組以外の剣道部員壊滅させたって」

「えー、何それ」

「何だかストーカーされてるって言って一人ボコボコに伸して、騒いだお詫びって出した差し入れが、毒入りだったらしいんだ」


指を立て、得意気に放す男子生徒。
彼の持ち込む噂はほとんど信用ならないが、二年Z組の関わるものとなると別である。


「どうして毒なんて入れる必要あったの?」

「それがよくわかんねーけど、連帯責任とか何とか。数人病院行きだよ」


そこまで聞いて、彰仁がいないと思った。
数少ない男友達。
一応剣道部員だった。

……多分、記憶に間違いがなければ。
ご愁傷様、と心の中で祈って前を向く。

ちょうど担任が入って来たからだ。
手には一つの箱。
勿論耳はまだ会話の方に集中している。
どうやら話をやめるつもりはないらしい。


「沖田って奴は、また三年しめたらしいし」

「あ、それは知ってる!三年の不良を病院送りにしたとか」

「学校もそいつらに困ってたから、お咎めもないらしいし」

「こわーい」

「関わることなんてほとんどないけどな」


そこで話が途切れた。
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