銀魂
□01:後期・国語係
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担任が黒板に何か書き始めたからだった。
体育、図書、緑化、委員会決め。
後ろから友達につつかれて振り向くと、こそりと尋ねられた。
「あんたどこ入る?」
「んー、楽そうなとこ」
別にやりたいこともないしね、と肩をすくめると苦笑いされた。
どうやら予想された答えだったらしい。
「はい、委員会決めるから静かに。で、その前にくじ引き……」
くじ引きをやるのは決定事項のようだ。
席の各所からブーイングの声が上がる。
しかし担任は酷く疲れた表情で首を振った。
どうしたのだろう。
「えー、今期から国語係が入ります。担当の先生に予定を聞きに行ったり、教材を運んだりする」
教室内がしんと静まる。
みんな何か考えていた。
私も同様だ。
確かこのクラスと国語担当はやる気皆無の教師。
染めているんじゃないかと噂の銀髪に、天然パーマ。
国語の教師なのに白衣常備。
ポケットには様々なお菓子が入っているらしい。
そして、二年Z組の担任。
「あの、」
一人の生徒が手を上げる。
担任が指名する前に話出した。
「どうして今ごろ国語係が必要になるんですか?」
それはそうだ。