ずっと君と
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………。
「ねぇ、あの子CMに出てる子じゃない?」
「ほんとだ。女子なのにジャニーズ事務所に所属してる子でしょ?」
「どんだけ可愛い子かと思ったらさ、」
「「超かっこいいよね!!!」」
う ち は お ん な だ !!
最近うちは単独でCMに出させて頂きました。
それが結構話題になっとるらしくて、今までジャニーズの中で有名やったんが世間的にも有名になってしまった…。
有り難い事なんやろけど、こうして電車に乗っとるだけで指指されたりジロジロ見られるのは、
…結構、イラつく。←
扉が開くと直ぐにうちは走り出した。
『和也っ!雅紀くん!』
駅を出る頃に見慣れた後ろ姿を発見する。
A「由菜ちゃんだぁ。やっh」
「キャーッ!ニノと相葉ちゃんがいる〜〜!」
N「ゲッ」
うちの声に振り向いた二人の顔は凍りついた。
なぜか。
それはうちがファンらしき女子たちを引き連れて走って来たから。
(正しくは、うちも追われとる。)
今度は3人で走り出した。
N「ちょっと!僕らを巻き込まないで下さいよ!」
『だってあの人らめっちゃ怖いっ』
A「追いかけられるなんて久しぶり〜」
…楽しそうやな。
その後急いで迎えの車に乗り込んだ。
M「え、…なんかあった?」
その車には潤くんと、あと生田くんもおった。
二人ともビックリしとる。
A「由菜ちゃんがファンに見つかっちゃってさ。逃げてたらオレらの名前呼ぶからどんどん人が集まっちゃって。」
N「迷惑ですよ!疲れたじゃないですかっ」
『冷たいなぁー』
初めて追われてどうすればええんかわからんかったのに。
お前らみたいに追われなれてないの!
M「桐谷、大丈夫?だいぶ疲れてるみたいだけど」
I「お茶あるけど飲む?」
『大丈夫。ありがと』
二人は誰かさんと違って優しいなぁ。
うちは和也を睨み付けた。
A「でも由菜ちゃんファン最近増えたよねぇ。気分はど?」
『あんな事されるとイラつく。』
A「うわっ、それ絶対言っちゃダメだよ」
『我慢する。』
雅紀くんに注意される日が来るとは。
しばらくしてテレビ局についた。
予定はJr.番組内のドラマの撮影と雑誌のインタビューやって。
うちはインタビューからやな。
『ええなぁ。MAINはMAINでおれて。』
あの4人組仲良しやし、結構一緒になる事多いんよなぁ。
うちやってそれなりにMAINと仲良しやのに!
M「一緒に撮る?」
『無理やろぉ。そんな我が侭聞いてくれへんって。』
I「松潤が一緒に撮りたいんだよなっ」
M「こらっそんなわけっ//」
二人の仲良さには負けるかもなぁ。
A「由菜ちゃん!一緒に撮ろ〜」
あ、ここにも優しいお方が。
A「さっきお偉いさんと話して許可もらったから!」
N「許可もらったのオレです。自分の手柄にしないで下さいっ」
『え!?ほんま!?二人ともありがと〜っ』
I「松潤先越されちゃったね」
M「別に…」
ん?何を越されたんかな?
まぁいっか。
カメラの前に立つと、うちを囲むようにMAINが立つ。
横が潤くんと和也で、後ろが生田くんと雅紀くん。
カ「松本くん可愛いよ!桐谷さんカッコいいし!」
M「え、逆じゃね?」
『潤くんの可愛いは合っとるやろ』
I「桐谷さんのカッコいいも合ってるけどね」
何それ!
男子よりもイケメンってなんなんよ!
女扱いされんのも嫌な時あるけど、カッコいいとか嬉しくないわ!
生田くんとわーぎゃー言ううちに潤くんも軽い口喧嘩に加わって、雅紀くんはそれを見て笑う。和也はじゃっかん呆れてた。
結局それも
MAINと桐谷の素顔!
って雑誌に載ってんけど。
A「あひゃひゃ(笑)仲良くやろうよ〜」
M「斗真!どうしてオレが可愛いになるんだよっ」
『潤くんは可愛いやろ』
I「いやだから、二人ともさっきのカメラマンが言った通りだって。」
N「もー、どっちでもいいじゃないですか!」
カ「皆の素が見れて良いねぇ。」
何だかんだで、皆楽しそうやったけどね。