\拍手ありがとうございます♪/

◇桜の季節◇ 支葵千里




春。



それは出会いと別れの季節



そして桜が咲く季節




春ですね、そう桜の花たちが私に告げる






ひらひらと音も無く舞い落ちる桜と



綺麗に咲き誇っている桜並木の中心を歩く



綺麗だけど桜なんてすぐ散ってしまって


なんでそんな一瞬のような出来事のために咲いて散ってゆくのか



私には分からないし、悲しいと思ってしまう






そんな中、のんきに桜の根元に座っているのは・・・・





『・・・千里・・・』





そうマイペースだよ、千里はほんとに・・・


しかもウトウトしてるよね?



でもやっぱりモデルをやってるだけあって、絵になる



今カメラ持っていたら撮れたのに・・・なんて思ってしまう




そっと近づいて、千里の頬にのった桜の花びらを取る




「・・ん・・」




やっぱりウトウトしてるし・・・


苦笑しながらも、その花びらを眺める




どうして桜は散ってしまうんだろう


本当に一瞬のような時間しか咲くことが出来ないのに


次に咲くことができるのは一年後なんだもん



悲しいなぁ・・・ただの花なのにどうしてこんなこと思ってしまうんだろう




「どうしたの?」



『え?』



いつの間に起きたの・・・(笑)




「なんか考えてたでしょ・・・」



『うん、桜ってどうして一瞬に等しい時間にしか咲かないのに

次に咲くのは一年後なんだろう・・・

なんか悲しいなって思ったから・・・』



そんな事を真剣に考えてしまう自分に苦笑しつつ、話す




「ふぅん・・・じゃあまた此処に来ればいいじゃん。

来年の春にさ・・・・」



『じゃあ、ずっと一緒に行こうね。

来年の次もその次も・・・・』



「いいよ」



そう言うと千里はコテンと頭を膝の上にのせて横になった




まぁ寝たくもなるよね


こんなにポカポカする日なんてそうないし


そういえば今昼間だったし・・・



私は慣れているからいいけど、絶対千里眩しいよね。




『・・ありがとう・・・』



そう呟いて、今度は髪についた桜をとった





桜の季節


(それは恋人たちの世界がピンクに染まる季節でもある)


感想・ちょっとしたリクエストなどをお願いします♪



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ