拝啓愛しの忍者様ッッ!!
□始まり
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「び…尾獣をコントロールする力…!?それはすごすぎますな…」
私は素直に驚いてしまった。
「ああ…すごすぎるゆえに…暁に目をつけられてしまった…。
暁はどうやら尾獣集めをしているらしい。
奴らは尾獣をコントロールしやすくするために、月華を手に入れようと動き出しているのだ」
「暁…!?あの組織ですか…!?
ああ、国宝をとられてはいけない…!」
暁と言えば…
あの黒地に赤雲模様のマントを着て悪事を働く極悪組織…!
ついにわが国にもその毒牙が…
「ワシもそう思った。
いつもは誰にも見つかられぬよう端の部屋に置いとったのだ。
しかしな…今度の件で用心してな、月華を移動させようと思ったのだ…。
しかし壷をあけたらなかった…!どういうことだ、奴らはもう…!?」
「端…?あの殺風景な部屋ですか?」
「そうだ…。お前何か心当たりあるのか?」
ー嫌な予感がする…