チェシャネコの悪戯
□嫉妬
1ページ/1ページ
私の中で、何かが崩れる音がした。
崩れる?
否、たった今出来上がったのかもしれない。
冷たくて、黒くて、血生臭い匂い。
ドロドロしたそれはとても大きくて……
私というものの細胞の全てがそれなのかもしれない。
苦しいよ。
劣等感に押し潰されそう。
深く、冷たく、そして孤独。
私は人の暖かさに触れすぎていたのかもしれない。
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ