晋メンバーと妹シリーズ

(鍾会と)

ヒロイン「」
鍾会『』

会話文のみ








「ねぇ、兄様」

『なんだ』

「兄様って素直じゃないわよね」

『ふん、それをそのままお前に返してやりたいね』

「兄様ってムカツク」

『それも返すよ』

「兄様ってありえないくらい癖毛ね」

『お前に言われたくない』

「ねぇ、兄様」

『さっきからなんなんだ』

「…何でもない」







〇 〇 〇


覇「お前らって似た者同士だよな」

「夏侯覇殿って阿呆なんですか?」

覇「人の事、すぐ阿呆呼ばわりする所とかさ」

「…兄様と似てる…」

覇「…お?嬉しいか?」

「……………………虫酸が走ります」

覇「ははは」

「何が可笑しいんです」

覇「いや〜、デジャブだな〜と思って」

「…は?」

覇「話してたのは、お前じゃなかったんだけどな」

「……………兄様、ですか」

覇「せーいかーい」

「…ありえない」

覇「しょうがねぇってお前ら兄妹なんだしさ。似てて当然だよ」

「信じたくないですけどね」

覇「…それに、嫌なところばっか似た訳じゃないだろ?頭が切れる所だって、字が上手いところだって似てるんだし」

「当たり前です。小さい頃からどちらが頭がいいか、上手いか、その競いあいばっかりでしたから」

覇「…そのお陰でこうやって、鍾会と並ぶほどの実力を得れた訳だ」

「並ぶじゃ…嫌です」

覇「相変わらずだなぁ」
「でも、認めてるんだな。鍾会の事」

「あの人は永遠の好敵手ですから」

覇「…なんだかんだ言って、好きなんだな」

「……………………………認めません」






〇 〇 〇


「兄様」

『今、読書中だ。邪魔をするな』

「私に想い人が出来たって言ったらどうします?」

『………………………どいつだ』

「え…?」

『どこのどいつだと聞いている!』

「兄様、落ち着いて…!」

『…ふん、お前が変な相手に捕まらないように私が見極めてやるというのだ。早く教えろ』

「…いないわよ」

『は…?』

「…兄様のせいでいないわよ!」

『なっ、どういう事だ…』

「頭がいいんでしょ!それくらい考えて!」

『くっ、何故こんな下らん事に頭を使わねばならんのだ!私が何をした!?』




(…当分、出来そうにないわ)
(だって、兄様以上の人なんて未だ出会ったことがないもの)



〔…なんなんだ、こいつは。いきなりこんな事を聞いてきて…〕
〔くそ、気になる…何故私が妹の想い人の事なぞでこんなに動揺しなきゃならない!〕



(〔なんて…素直に言えない……!)〕










というわけで、鍾会と妹ヒロインでした。
鍾会ってシスコンそうですよね。というか、身内しか認めなそう(笑)
だから、それに似ているヒロインはブラコンということか!と思ってこんな話になってしまいました。
でも、お互い認めていることを認めたくないという感じですね。
ここまで見てくださってありがとうございました!



拍手ありがとうございました!
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