longstory
□初めての寄り道
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私は、商店街に並ぶ色とりどりのモノを眺めながら軽快に歩く
自国にはない、雑貨や作物に目を奪われる
図鑑や絵本の世界からそのまま抜け出たような姿に心が踊る
いつの間にか、私はシカマルの半歩先を歩いていて
後ろを振り向くと、重たいのか、時々袋を置きながらヨチヨチと付いてくるシカマルがいた
「やっぱり、私が持ってやるよ」
「大丈夫だ」
「でも…」
「俺が持つ…」
額に汗を流して、小さい手に袋の取ってを食い込ませて、何がそこまでシカマルを動かすんだろう?
「じゃあ…少し休んでいかないか?」
「…」
「ちょっと、疲れちゃったし」
「…ちょっとだけだぞ?」
以外と頑固なんだなぁ
『めんどくさい』っていってたから、途中で投げ出すかと思ってたのに…
目の前にいるシカマルは家にいた時とは別人
休憩するのをまちのぞんでいたのか、ピンクに染めたほっぺを膨らませてつき出された下唇そして、早足になっている
(なかなか可愛い奴じゃないか)
歳の割に仏頂面のシカマルの微細な変化が面白くて、興味が湧いた
私はお姉ちゃんだから、シカマルに格好付けさせてあげる
、