storyV
□運動会
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今まで自分がアカデミー生だった時だって『運動会なんてめんどくせぇ…』そう思っていた。
リレーでは1位でもビリでもめんどくせぇし、2位なんかになったときには『後少しだったのにね』なんて欲しくもねぇ言葉が飛び交う。
だから俺はいつも狙ったように3位をとっていた。
そのうち、リレーなどの競技には当たらなくなり、玉入れや棒引き、綱引きなんかを適当にこなしていた。
そんな俺も、中忍にもなると未来の玉たちを楽しませる側に回るわけだが…
これが非常にめんどくせぇ…
子供達の競技だけならまだ良かったのだが、今年はよりによって、砂と合同で試験管の対抗戦なども用意されているらしい。
主に、合同で行う目的はアカデミー生のレベルチェックと試験管戦での中忍試験への意識の向上らしいのだが…
まさか後輩達の前で不様な姿を晒せるはずもなく、ましてや俺も男に生まれてきたからには、惚れた女に体力差で負けるわけにはいかねぇ…
それでも、めんどくせぇ事には関わりたくないと思ってしまうのは、小さい頃からの習慣で、気が付けば対抗戦の開幕のアナウンスが流れていた。
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