愛の色

□愛情
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今日は才加が家にきた。

「香菜……」

才加は2人きりになるとすぐに甘えてくる。
しかも何度も香菜って呼んでくる。
あたしはそんな才加が好きだ。
だから誰にも才加が奪われたくない。

「才加、今日佐江とイチャイチャしてた」

あたしが言うと
才加は焦って目をそらす。

「してないよ!」

「許さない……」

横にあったクッションを
才加に向かって思いっきり投げた。

「痛っ!」

ぬいぐるみも雑誌も全部才加に投げた。
でもあたしの怒りは止まらない。
椅子や壁を殴りつける。

目の前の花瓶を才加に投げた。
花瓶は才加に当たると
大きな音を立てて割れた。

才加の頭から血が出てきた。

「っ! 才加……。
 ごめんね、あたし気が狂ってた」

「いいよ、私は怒ってないから。
 私のせい。香菜は悪くない」

才加の言葉が嬉しくてギュッと抱きしめた。
そして才加の頭から流れる血を舐めた。
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