王子様なんかいない
□第3章
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私はダンス練習に加わった。
振り付け意外と難しいんだ。
でも、この私なら余裕。
「うをっ!」
「うまっ!」
周囲が私を見る。
これが私にとっての快感。
「あやか、そこんとこ踊ってみせろ」
音楽がなった。
任せな!
私は弾けるように踊った。
お父さんも驚いている。
「これでいいんだろ?」
パチパチ!!!!!
本日二度目の拍手に私は満足。
休憩になると、みんなが私の所にやってきた。
「どこでダンス習ってた!?」
「さっきの振り付け教えてくれよ!」
「どうしたらそんなに踊れるんだ!?」
「私のダンスは私だけのだ」
私はトイレに向かった。
そう。
私のダンスは、あいつから教えられたんだ。
このダンスが私とあいつの絆なんだ。
「何してんだろ………」
「誰が?」
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