好きと言ってない
□第2章
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「大路君って、どこ出身なのぉ?」
「あとで学校案内してあげる!」
休み時間になると琉生の周りには女子が集まった。
他のクラスまで来た。
イケメンオーラがすげえよ。
俺は屋上で赤也達と飯を食うために席を立とうとした。
その時だった。
グイッ
誰かが俺の腕を掴んだ。
「る…琉生?」
「どこか行くのか?」
「あ、あぁ。屋上でテニス部の奴らと飯食べようと思ってな」
「俺も行っていいか?」
えっ!
「だめか?」
うぅ、琉生にそんな目されたら断れねえよ。
「別にいいぜ!」
「サンキューブン太」
「ええー!!大路君〜、行っちゃうの〜?」
「ごめんな」
申し訳なさそうな琉生の顔に女子がまた騒ぐ。
すっげ〜!