好きと言ってない
□第6章
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「あー!!やっぱこの格好は楽ー!!」
俺達はなぜか琉生の家にいる。
そして、部屋から出てきた琉生はちゃんとした女だった。
「る…琉生、俺達全く状況が分かんねえんだけど…」
「あ!そうだ!それ話すために呼んだんだった!」
琉生は俺達の前のソファーに座った。
「……」
「…」
「……」
なんだこの沈黙!!
「あの!琉生先輩って女だったんすか!?」
「うん、そうだよ」
即答ーー!!!!
そして、軽っ!!!!
「なんで男の格好して学校に通ってんだよぃ!」
「やっぱりアイドルだからか?」
「それが一番の理由だね。正体バレたら大変だし」
アイドルって大変なんだな。
「まあ、他にも理由があるけどね」
「なんだよ?」
「それは
ガチャン!
あ、帰ってきた」
帰ってきた?
ドタドタ!
なんか足音が聞こえる!
バン!!
リビングのドアが勢いよく開いた。
「琉っ生ー!!!♡ただいまー!!誰か来てるのー???」
「「あああっ!!!!八王子要!!!!」」
俺達の目の前に現れたのは、ベテラン俳優で有名な八王子要だった。
「あ、おかえり父さん」
「父さん!?!?」
ちょっ!待ってくれよぃ………。
いろいろありすぎて頭がクラクラしてきた。