好きと言ってない
□第5章
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「あれ?なんか人だかりがありますよ」
部活が終わって帰る途中、ビルの前に人だかりを見つけた。
「なんだ?」
「「キャーー!!!!」」
「うわっ!」
「「マリコーーーー!!!!」」
「えぇっ!?」
もしかしてマリコがいるのか!?
人だかりの中からマリコが見えた。
マリコは一人一人に笑顔をふりまいている。
「まじかよ!」
「また会えるなんてラッキーっすね!」
「行くぞ赤也!」
俺たちは人だかりの後からマリコの名前を連呼した。
「マリコーー‼」
「………ん?あ!丸井君!」
えっ!?
また!?
またマリコが俺の名前を呼んだ。
しかも今度はこっち来たーーーーー!!!!!
「また会えたね!今から暇?」
「うえぇっ!?!?」
「こっち来て!あ、切原君たちも。早く!」
俺はマリコに手を引かれ、路地裏に走った。
ってか、何で俺らが!?!?