好きと言ってない

□第6章
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「紹介するね。私の父さん大路要」





「よろしくね〜」





なんだこのオネエキャラは!!!!





「父さん、家ではこうなんだ」





「へ…へー」





「あ!もしかしてブン太君ってあなた!?」





「え?あ、はい」





「やっぱり〜。じゃあこっちは赤也君にジャッカル君ね!」




「は、はい」





「なんで俺達のこと……」




「琉生がいつも話してくれるのよ!」






琉生が俺達のことを……………。



 

なんだろ。





すっげ嬉しい!





「もー!父さんしゃべりすぎ!」






「だって、琉生がいつも楽しそうに話す子たちだからどんな子かな?って思ってたんだもん」







八王子要って、かなりの親バカなんだな。





「もしかして、琉生が男装する他の理由って、お父さん?」







「よく分かったね!」







やっぱり…………。






「琉生ってかっこいいでしょ?バレないように変装するなら男の方がいいと思ったの。その方が琉生の魅力を最大限に引き出せると思ったの!」









親バカだーーーー!!!!








「まあ、こういう事」






「すげぇな琉生」






「そうでもないよ。男の姿だったからブン太達と仲良くなれたし」





っ!!!!/////






そんなことさらりと言うなよ////






「でも、俺達にバラしちゃっていいんすか?」





「バラすためにここに連れてきたんだよ」






「なんで?」







「ブン太達が私にとって大切だったからだよ」






「た…大切?」






「ブン太達なら信じられるし、私が男装してるって知ってたら、もしもの時助けてくれるでしょ?」






もしもの時?







「ま、とにかく、これからもよろしくってこと!」





琉生はいつもの満面の笑みで笑った。







「俺達、これからも琉生と友達でいていいってことか?」









「もちろん!」









正直、琉生の秘密が分かった時、琉生とは離れ離れになるのかと思った。












だいたい、人が自分の秘密をバラすのって、最後のお別れのシーンだろぃ。
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