のんびりしたい

□16 いい加減にしてください
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ジャッカル君の怪我を手当てしたあと、洗濯が途中だった事を思い出したので、そちらに向かうことにした。


あ、ついでに姫路さんにジャッカル君に言われたこと伝えよっと。

ジャッカル君を悪人にしたくないのでもちろん名前はオブラートにつつもうと思いますはい。




『…おやおやこれは』


洗濯機に行くとさっきまでなかったはずのタオルが積んであった。


くっそ姫路のヤローか!!

ここまでタオル持ってきたんなら洗えよな!スイッチ押すだけだろーが!


はぁ…もう怒るのも疲れてきた。ジャッカル君の伝言伝えなきゃだめかな?だめなのかなぁ?


「…座敷さん、どうかした?」

『これはこれは幸村君』


どうやら私が洗濯機の前でしゃがみながら唸っていた事が気になって来たようだ。

え、なんか恥ずかしくなってきたんだけど。


『別にどうもしてないけど…』

「けど?」

『してないです、はい』


おっと危うく姫路さんの事を愚痴りそうだったぜ。危ねー危ねー。


「………」

『な、なんですか。その疑いの眼差しは』

「………」

『………』


え、なんで何も喋んないの?え、なんで。


そんな事を考えているとやっと幸村君は口を開いた。


「そーいえば姫路さんなんだけど…」

『え、また何かやらかしました?』

「…また?」

『………あは』


失言したぁぁぁあああぁああ!!!

もしこれで姫路さんが嫌われるような事があったらマズいぞマジで。

主に私のハートが。


「またって事はさっきも何かあったということかな?」

『えーっとですね、まぁたいしたことじゃないんですが…ね、』

「うん」

『…うん?』

「たいしたことじゃないんですが、なに?」

『あれ?聞いちゃう感じなのかなこれ』


てっきり流してくれるのかと思いましたよ私は。


『まぁ私がさくらに言えばすむことなので、うん、大丈夫です』

「…そう。何かあったら言ってね」

『あ、うん』


間が少しばかりきになったけど、結果的に流せてよかったよかった。



 
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