のんびりしたい
□04 幻だと言ってくれ
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だるいなー…。
朝から委員会なんてどうゆう事だ。
しかも保健委員だぞ。朝から何をしようってんだ、あ?
ごほんっ、失礼。
さてここは保健室。先生に呼ばれて来たわけですが…。
「てな訳なのよ」
『どーゆー訳ですかね、先生。「てな訳なのよ」だけで理解できるとでも?』
「外見ればわかるわよ。そんじゃよろしくね☆」
よろしくね☆じゃねーよ。説明しろって言ってんだよ。なんだよ‘☆’って。化粧で若作りしてるだだのおばさんのくせに!!
って思ったけど言わないでおこう。
…暇だなおい。
こんな朝早くに来たのに誰も来ないし。
…寝てもいいよね?
うんいいよね。おやすみなさい。
っ!!、
私が健やかに眠りについていると頬に激痛が走った。
『いひゃ、いひゃひゃひゃ、いひゃいよ』
誰だ!私の頬をつねるの……は、
「お、起きた起きた」
『あ、あああ赤…だと!?』
「あ?なんだよぃ」
ちょっとーーー!!!目の前に赤髪がいるんですけどぉぉおぉぉお!!!
誰か、幻だと言ってくれ!!!
いやまぁ赤髪に負けず劣らずの銀髪にも昨日会いましたけどもね。
てゆーか私って寝てる時の不良遭遇率高くない?凄くない?
あ、遭遇率高いっていっても二人目ですけどね。
「なぁなぁ」
いやぁどうしようかな…
かつあげとかにあうまえに逃げたほうがいいよね?
「おい、聞いてんのかよっ!!」
『すいません聞いてませんでした!!』
「だから、怪我したから治してくれって」
『あ、はい』
どうやら赤髪の不良少年は膝をすりむいたらしく、保健室で手当てしてもらうために来たようだ。
消毒液ってどこだっけ…あ、あった。
『…これで大丈夫だと思います……多分…』
「自信ねーのかよぃ…」
いやでも消毒もしたし絆創膏はったし大丈夫だよね…
…絆創膏……
『あのイタい子にはってあげたいな…』
「誰だよぃ…イタい子って…」
『え、あ…』
また声に出ていたのか。
私ったらおっちょこちょいっ!てへっ☆
すいません調子にのりました。
「なあ、保健の先生いないのかよぃ」
『私の手当てではご不満でしたか。申し訳ない』
「いやそうじゃなくてよ、その…菓子貰おうと思ってて」
『は、はぁ…』
お菓子かぁ…お菓子ねぇ…