のんびりしたい
□04 幻だと言ってくれ
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あ、そーいえば鞄の中に飴があった気がする…あ、やっぱり嘘。全部沙希にあげちゃってた。
よし、制服のポケットをさがすか。
…ん?手応えあり。
『えっと、そこの少年よ。飴ならありますけど』
「マジで、!?くれっっ!!」
『え、あ、はいどうぞ』
「サンキュー!お前いいやつだなっ!」
飴あげただけでいい人になれるんだね。世も末だね。
「お前名前なんてゆーの?」
『あ、私は座敷わらしです。えっとあなたは?』
「へ?あ、俺?俺は丸井ブン太!シクヨロっ☆」
シクヨロっ☆…だと!?
な、なんか…
可愛いじゃないかああぁぁあぁああぁ!!!!!
保健の先生が☆なんかつけてたら気持ち悪いのにこの少年(あ、丸井君だっけ?)が☆をつけると凄く可愛いなおい。
これが年の差というやつか…。
「んじゃ、俺はこれで。飴サンキューなっ!」
『あ、ちょっと待った!』
「?」
『あの、誘拐とか気をつけてください…』
そう私が告げると、丸井君は首を傾げてよくわからないというような顔をした。
てゆーか角度ぉぉおぉぉお!!首の角度ぉぉおぉぉお!!!!
それは計算か?計算なのか?