のんびりしたい
□06 マジですか
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姫路side
もうっ!!ブンちゃんったらどこに行ったのよ!!
ブンちゃんや雅君からお昼に誘ってくれなかったから私から誘ったのになんで走ってどっかいっちゃうの?
私は愛され主なのにっ!!!
トリップ特典で逆ハー補正してもらって顔だって可愛くしてもらったのよ!?
愛されないなんてあり得ないわ。
きっと照れてるのね。こんなに可愛い私が近づいてきたんだから。
まぁ何故かまだB組の二人にしか会ってないけどトリップして間もないしね。そのうち精市や赤也にもあえるわ。
きっと赤也は女嫌いだけど私には心をひらいてくれるんだわっ!
もう楽しみっ!!
早く会えないかしら。すぐに虜にしてあげるわっ!!!
姫路sideー終ー
in裏庭
「とにかく姫路がベタベタくっついてくんだよ。気持ち悪いだろぃ?」
『う、うん…気持ち悪いな、それは』
今思い出したけど姫路さくらって幸村君と柳君が言ってたB組のテニス部員にちょっかいかけてるっていう子だよね。
B組のテニス部員に…
『え、丸井君てテニス部?』
「そうだけど…急にどうしたんだよぃ」
マジですか。テニス部ですか。
あー…テニス部の遭遇率たけぇめっちゃたけぇ。
『いや、モテるって大変だね。頑張りな』
「お、おう。…で姫路がこっちきたらどうすればいいと思う?」
『と、とりあえずベタベタされる前に逃げればいいんじゃないですかね。ほら、台所のしつこい汚れはベタつく前に拭き取るのと同じように』
「例えが微妙だよぃ」
そ、それを言うなよ丸井君よ。
私も言った後に思ったよ。この例えおかしくね?って。
「まぁ暫くはそうすっか。サンキューな座敷!」
丸井君はニッコリ笑った。
ちょマジ可愛いな。丸井君マジ天使。なんか凄くいいことした気がする。