のんびりしたい
□09 逃げるが勝ち
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『…あのホントなんなんですか』
「おまん座敷わらしじゃろ」
『ななななぜそれを…』
怖いよー怖いよーコンビニ出たら銀髪もでてきたよー怖いよーへるぷみー。
しかも名前まで知ってるだなんてまさか……ストーカー?
いやいやいや中学生でストーカーは道外れすぎだよね。そもそもこの人中学生?色気パない。
「マネージャーやるらしいのぅ」
『………』
マネージャーの事まで知ってるとはストーカー末恐ろしい!!
「ホントにできるんか?」
『は?貴方には関係ないと思いますが』
それに言い方がなんかムカつく。確かにマネージャーは名前を聞くだけでめんどくさそうだけど一度やると決めたら嫌でもやるし。
『それに出来るかどうかではなくやる気があるかどうかの方が大事だと思います』
「…ほぅ?」
『慣れれば出来ない事も出来るようになると思いまっ……』
って私は知らない不良ストーカーに何を言ってるんだ!!なにこれスゲー恥ずかしいんだけど。ヤバイ死にたいかも。
てゆーか銀髪!なんでニヤニヤしてる!!確かに恥ずかしい事言いましたけどもっ!言いましたけどもね!!
「ククッ」
『〜〜〜っ、サヨナラっ!!』
逃げるが勝ちだっ!!!
銀髪side
座敷わらしか。
ククッなかなか面白い奴じゃのぅ。
出来るかどうかではなくやる気があるかどうか、だったかのぅ。
姫路さくらがマネージャーをやるのは気にくわないが座敷なら大丈夫そうナリ。
まさか逃げるとは思わんかったがの。ちといじめ過ぎたか。
座敷は俺ん事を知らんようだし部活で会った時の反応が楽しみぜよ。
銀髪side〜終〜