のんびりしたい

□11 流行りにはのるよね
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『なんで私なんだよおおぉぉおぉおお!!!』


あ、実は私今日の放課後からテニス部のマネージャーやるんですよ。
まぁそれはいいとして…

朝に幸村君とこんなやり取りがあったんですよ。


「今日の放課後って大丈夫?」

と聞かれまして、私は瞬時にマネージャーの事だと判断し『が、頑張ります』と答えたんですよ。
すると幸村君がとんでもない事を言い出したんです。


「姫路さんにも伝えてもらえるかな?」

『………』


お前が行けよおおぉぉおぉおお!!!
と思ったけど怒られそうだから止めておいた。

私は姫路さんと信頼できる友達設定なので断る事ができなかった。

マジ姫路さんふざけてんでしょ。


そして私は保健室に駆け込み冒頭に至るわけです。
まぁ保健室で叫ぶのはどうかと思ったが誰もいないしそれに保健委員だしね。いや関係ないけど。


『ああもう…ああああ』

「お、おい、大丈夫か?」


そこにはコーヒー豆がいました。
てゆーか…


『いつからここに…?』

「いつからって…最初からだけど…」

『なななな、ななっ!!』


なんてこった!!あの叫びを聞かれてたのか!?
いやああぁぁあ!いやああぁぁあ!


は ず か し い


『ういやああああぅあぁぁ』

「いやホント大丈夫か?」


コーヒー豆くんに全部見られたああああ!これ絶対引かれたって!!初対面で引かれたって!!!
変な女だと思われたって!!

もうホントいやああぁぁああぁぁ!!


『あの、私変な人じゃないんでマジで』

「お、おう」

『いや本当に、ただ鬱憤がたまってただけなんで』


もうだめだわ。鬱憤がたまってたのは事実だけど叫んだ事実は変わらないやああぁあああ!!


「…なんなら相談にのろうか…?」

『え』

「いや、俺でよかったらだけどよ」


なんだこの豆…ゲフンゲフン、この人いい人すぎるだろ。





 
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