のんびりしたい

□12 うぜー
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幸村君に連れられてきた場所はテニスコート。
まぁテニスするんだから当たり前か。

テニスコートの周りには人ひとヒト。特に女子。これが集まっている人数の8割ぐらい。

ホントに人気だなーテニス部。
沙希が私は大丈夫って言ってたけど、このファンの人達にものすごい怖い目で見られている中マネージャーやんなきゃなんだよね。

てゆーか現に幸村君といるせいか睨まれているような…いや、なんか違うような……。


それはさておき、私と幸村君はテニスコートの中に入った。


「「「ちぃーす!!」」」


すげー運動部すげー。なんか幸村君もすげー。部長って感じだ。


部員達が練習を再開するなか幸村君がふと呟いた。


「姫路さんは…まだ来ていないようだね」

『そ、そっスね』

「姫路さんが来ないと自己紹介もマネの説明も出来ないんだけどな…」

『………』


…え、私が悪いの?いや幸村君は決して私を責めてる訳じゃないんだろうけど、言い方的になんかこう…私が姫路さんを呼ばないからマネ業出来ないみたいな?先に進まないみたいな?

でも私ちゃんと伝えましたからー。放課後あるって言いましたからー。

悪いのは姫路さんだと思います!


「とりあえず見学しててもらえるかな?」

『あ、わかりました』


ごめんね、と幸村君が謝り部室らしきところにはいっていった。

幸村君は謝る必要はありません。悪いのは姫路さんだと思います!




 
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