のんびりしたい

□12 うぜー
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赤也side


あーもーくそっ!

部活行かなきゃいけねぇのになんで英語の補習があんだよ!
聞いてねーよ!!

しかも全然わかんねーし。このままじゃ部活行けねーじゃねぇか!!

ふくぶちょーの鉄拳くらうのはマジ勘弁だっつの!

ああぁぁあぁあぁあああ


「きみ、ここでなにやってるの?」

「あ?」


誰だこいつ。


「あ、英語の補習?」

「そうだけどアンタ誰?」

「私?私は3年B組の姫路さくらってゆうの。良かったら英語教えてあげようか?」


3年B組…仁王先輩や丸井先輩と同じクラスだ。

姫路さくらってなんか聞いた事があったような………


あ!アレだ!!仁王先輩が言ってた人だ!!

えーっと確か…姫路さくらって奴には近づくな、ろくでもない奴じゃ。とか言ってなかったっけ?


つー事は、目の前にいるこいつとは関わっちゃいけねぇって事だな!


「プリント見せてもらってもいい?」

「…別にいいっス」

「でも白紙じゃない。遠慮しなくていいんだよ?」

「………」


うっぜー。
いいっつってんだから引けよ!!

確かに白紙だけど、わかんねーけど、教えてもらいてぇけど!!

仁王先輩が近づくなって言うんだからしょうがねぇじゃん!

あーあ、目の前にいるのが姫路さくらじゃなくてわらし先輩だったら良かったのに。

勉強教えてもらえるしいっぱい喋れるし。一石…なんとかじゃん!!

あ、でもわらし先輩勉強教えてくれんのかな…。めんどくさがりそうだし。

それ以前に勉強出来んのか?


「ねぇ聞いてる?遠慮しなくていいんだよ?」

「っせーな。俺部活行くから」


すまねぇ先生。俺、部活行きます。


「そういえば君部活なにやってるの?」

「……は?」


こいつ俺の事知らねーの?立海テニス部期待のエースだぜ?


「私転校してきたばっかりなんだ」


誰もそんな事聞いてねーけど。
でもそーゆー事ね。


「それでなに部なの?」

「…テニス部だけど」

「あ、そうなんだ!私今日からテニス部のマネージャーやることになってるの。よろしくね!」


は?マネージャー?聞いてねーよ。ウチの部マネージャーとってないって前に幸村部長が言ってたのに。


「テニスコートの場所わかんないから案内してくれる?」


…最悪。コイツから逃げたくて補習抜け出してきたのに行く場所が同じとかありえねー!!


とりあえずはや歩きでテニスコートに向かおう。


赤也side〜終〜




 
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