のんびりしたい

□15 ある意味リア充
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あーもー…
なんなの姫路さん。


ドリンクとか持ってったっきり帰ってこないんだけど。いや別に帰ってこなくていいけどさー。

ほら、なんてゆーか、やる事ないのも逆に困るんですよね。


てゆーかそろそろ姫路さん役に立ってくれないかなー。たとえば柳くんにやる事聞いてくるとかさ。


いま思ったけど、ドリンク渡すだけでこんなに時間ってかかるものだっけ?姫路さんは運動音痴なのかな?


私が一人で姫路さんに対しての不満を考えていると、ガチャンッと激しく部室の扉があいた。

そりゃぁもう扉がぶっ壊れるんじゃないかというくらい盛大に。


「座敷わらしはいるか!」

『えっと、なんでしょ……あ、』

「貴様は…」


なんとそこには以前に私が遅刻したときに長々と説教してきた老けが…ゲフンゲフン、お方がいた。


てゆーかここにいるということは…


テニス部…ということか。


「まさかお前が座敷わらしだったとは…」

『いや、まさか貴方がテニス部だったとは…ところでなんでしょうか?』



私がそう聞くと、説教してきた人は一枚の紙切れを渡してきた。

…わっつ?


「蓮二がこれを渡せと言っていた」

『はぁ、』


なにかと思い紙切れをみると、やってほしい事がズラリとかいてあった。

あぁあぁああぁたすかりますぅうぅ!!何様神様柳様!!


「それだけだ」

『あ、どうもありがとうございます』

「礼には及ばん」


そう言って来たときとは正反対に、普通に扉を開けて説教してきた人は出ていった。


今思ったのだが、テニス部はいい人の集まりなんじゃないかと。

うん。人は見かけによらないね!



とゆーか柳君。この仕事を全て私にやれと言うのですか。

ナニソレ鬼畜。



 
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