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□やっちゃったのが早くて悩む光の話
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「白石、彼女とはもうヤったんか?」
「もー聞き方が下品なのよユウくんは!」
「部長ってなんか手え速そうっすわ。エクスタシーつってなんかエロそうやし。」
「もうお前らいきなりなんなん?お年頃っちゅー訳か。」

部長は最近新しい彼女が出来たそうなのだ。たまに練習を見に来る、白くてちっさい人や。
部長の彼女っていうから、どんなかわいい人なんやろう?って思ったら、意外に普通っぽい子やった。
イケメンは顔で女を選ばないらしい。

「いや、やってへんで。」
「えっまじでか!付きおうてどのくらいになるん?」
「半年や。」
「俺はそんなに待てへんなあ。そんな女。」
「いや、俺から何も誘ってないからや。」
「えっまじでか。何でやん?」
「やって処女ゆうてたし。」
「そんなもんもったいぶってへんで、さっさとドブにでも捨てたれ!」
「ユウくんは相変わらず女の子に厳しいわね。」
「そりゃ俺は女なんて大嫌いやからや。スイート小春に叶う女なんてこの世におらへんで。」
「まだ半年やん。俺は大事にしてやりたいねん。そういう目的と思われたくないねん。」
「せやなあ。本命の子やったら簡単に手だしできひんよなあ。俺も小春に指一本も触られへんわ。」
「一氏ぃー気持ち悪いこと言うなやー!」
「なんつーか、始めての子にはな。優しくしてやりたいねん。俺色に染まってもらいたいなあ。」
「はあーん、白石はんに調教されたいわあん☆」
「浮気なんかあー小春うー。」

「・・・好きな人こそ早くヤりたなるもんやないんすか?」
「財前ー。まだ若いなあ。
本命の相手やったらなあ大事に思ってるって態度で示せへんとアカンで。本気で好きなヤツには手を出せないんや。」

え・・・・・・。

「すぐヤりたがる男に、すぐヤらせる女って、長続きせえへんでー。そこんとこうちの小春は堅いからな!」
「黙れ!」
「ま、初めては、男も女も大事にしとった方がええで。こういうのは早い遅いっちゅー問題やないからな。財前も安売りするもんでもないで?」
「なんで俺が童貞って話で進めてるんすか・・・?」
「・・・なんか臭いがすんねん・・・☆」
「え・・・。」
「くらりんはエクスタシーな話になると勘が冴えるわねえ♪」
「もうどうでもいーっすわ。」
しかし、そんなことよりも気になることがある。

「だいたい・・・付き合ってどれくらいにヤるんすか?」
「せやなあ。本命の相手やからこそ慎重になるわなあ。そんなん人によるやろうけど、最低三か月くらいなんやないの?キスは1か月くらいやない?」

俺は先輩の言葉を聞いてめっちゃあせった。
なぜなら、俺と謙也さんは、付き合って1週間でエッチしてしまったから。
そして、部活がない日に会うとだいたい求められて、そういう流れになる。

もちろん俺が謙也さんと付き合ってるのは内緒や。男同士なんて、一氏と小春先輩だけで十分だ。


知らんかった。エッチしてる方が愛情があるのかと思ってた。
しかもちょっとみんなより早くて大人な気にもなっとった。

・・・・・軽い?本命じゃない?

俺ってもしかして愛されてないの?
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