ウサッビチ1

□エピローグ
1ページ/3ページ

翌朝、目覚まし時計に起こされるまで、2人はグッスリと眠っていた。

「おはよー。」
コプチェフは朝の挨拶と供に、ボリスにキスをする。
「あー、朝のキスから始まる1日って良いな〜。」
ニヤニヤしながらボリスを抱き締める。

「お前のその顔、気持ち悪い。」
ボリスは冷たく、しかし笑いながらコプチェフを引き離した。
昨夜の甘い雰囲気は残っていないが、いつもの気安さが戻っていた。

ボリスがベッドから起き出し、制服に着替え始める。
「あ、その、大丈夫か?」
コプチェフが自分も着替えながら、心配そうに声をかけた。

「今日は大したことやらないだろうし、そんなに酷い傷じゃないから大丈夫だよ。」
ボリスは笑って答える。
「お前に傷負わせたことイリヤ先輩にバレたら、俺、暫く入院だ。」
コプチェフは肩を竦めた。

「何だよ、それ。」
いきさつを知らないボリスは苦笑する。
「そしたら、見舞いくらいは来てくれよな。」
おどけて続けるコプチェフに
「はい、はい。」
ボリスは適当に相槌を打った。

朝食を食べた後、2人は初出動する。
ガレージの運転組と射撃場の狙撃組それぞれに別れ、各ミーティングの後、合流し出動となる。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ