舞台裏
□同期5
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コプチェフはニコライにも笑いながら声をかけた。
「これからも指導よろしくな!!」
それからニコライの首に腕を絡ませ引き寄せると
「後さ、俺の車、改造すんの手伝ってくれよ。
ボリスと一緒だとハンパなく銃器積むから、パワーアップさせとかないと、まともに走れなさそうだからな。
お前なら、エンジンいじれんだろ?」
ニヤニヤしながら聞いてくる。
「うん。
実はさ、イリヤ先輩にも隊長車両の改造、頼まれてるんだ。
それ、手伝ってくれるかな?
その時さ、そっちの車の分も混ぜて、一緒に部品注文しちゃおうよ。」
ニコライも声をひそめて囁き返す。
「お前、話せる奴になったなー!!」
コプチェフは笑いながらニコライを小突き
「出動するようになったら、暫くニコライ借りるぜ。
夜には返すから安心しろ。」
レオニードにも笑いかける。
「うん。
もしニコに手を出したら、オレもボリスに手を出すから気をつけろよ!!」
レオニードも笑い返すと、挑発的にそう言った。
「出す訳ねーだろ、っつか、お前、ボリスのあしらい上手いから、シャレになんねーし。
俺だってまだあいつに手、出してないんだから勘弁してくれよ!!」
半ば本気で慌てるコプチェフを見て、ニコライとレオニードはおかしそうに笑うのであった。