REQUEST

□3000HIT☆紫李様
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*Jade×Luke

共犯者



嘘、偽り、全部偽物。
そんなに優しく微笑まないで、
「愛しています。」なんて言わないで、全部知っているから、期待させないで……

アンタの言う事の全てが嘘なんだ。
アンタの言う事は全て偽りなんだ。
全部、全部偽物なんだ。

だって、知っているから。
俺の知らない所で女の人抱いている事。
皆と別行動をとった時とか、知らない女の人の匂いがする。
俺は子供だから、難しい事は分からない。
それを考えると胸が痛いんだ。
凄く、痛いんだ。

俺達の関係が始まったのは、まだ旅をし始めて間もない頃、俺はジェイドに無理矢理犯された。
怖かった、痛かった。
でも、初めての感覚に、快楽に溺れて、今もまだ関係は続けている。

ジェイドは俺を乱暴に抱く。
まるで、自分の欲求を……ストレスを俺にぶつける様に。
優しく抱く事なんて無い。

だから、俺は思うんだ。
ジェイドが俺を抱くのは唯の気紛れだと。



「何を考えているのですか?」

何も考えていない。

俺達は今、身体を重ねる。
冷たい肌と暖かい肌が何とも心地良い。

「泣く程気持ちが良いのですか?」

嗚呼、俺は今泣いているのか。

この涙は、気持ち良いから? 辛いから?  悲しいから?

分からない。

分からない、分からない。

「愛していますよ。」

アンタが分からないよ。

「……な、んで…俺を、抱くの?」

それは、聞いてはいけない一言。

「何故って、男の貴方でしたら多少乱暴に扱っても壊れないでしょ。」

この男は綺麗に笑った。

「……え。」

分かっていた筈なのに、

「女性を抱くのは意外とストレスになるんですよ。ですが、私だって男です、性欲は持て余したくないでしょ。」

頭が真っ白になった。

「そもそも、現に貴方だって快楽の為に私を利用しているじゃあありませんか。」

……止めて。

「言うなればこの関係を止められない私達は『共犯者』なのですよ。」

意識が定まらない。
何も分からない、感じない。

「ルーク。」

俺の名前を呼ばないで、

「愛していますよ。」

愛なんていわないで、

これ以上俺の精神(こころ)を壊さないで……―――





end
―――――
3000HIT REQUEST!
ジェイド×ルーク/鬼畜風味


※紫李様のみお持ち帰り可。
 

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