★book
□君と共に...
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-入試二ヶ月前-
「そういえば、名前はどこの高校を受験するんだ?」
『私は、T高校を受験するつもりなんだ。前からこの高校に行きたくて』
「そっか、お前、頭良いんだな」
『そんなっ頭良くないよ...。風丸くんはどこを受験するの?』
「俺は...。まだ決まってないかな。もう二ヶ月前っていうのに決まってないとかやばいよな(ハハッ」
『そっかぁ。まだ決まってなくても大丈夫だよ。ゆっくり考えればいいんじゃないかな?お互い頑張ろうね』
「そうだな。ありがとな名前」
『それじゃあ、またね。風丸くん』
「じゃあな」
そして月日は経ち...
入試当日
受験会場で...
「よしっ頑張るぞ。・・・あれ?あそこにいるのは・・・・・・風丸くん?」
私は風丸くんの元へ駆け寄った。
「風丸くん?」
私は風丸くんの肩を叩きながら呼んだ。
『あ・・・名前じゃないか』
「風丸くんもこの高校だったんだ」
『う、うん』
「そうだったんだ。」
『まぁ今日は頑張ろうぜ』
「うん」
テストは終わり、帰宅中...
私と風丸くんは家も近いため一緒に帰ることにした。
『テストはどうだったか?』
「風丸くん、私、全然ダメだった。こんなんじゃ・・・合格なんて・・・」
名前の目から涙がこぼれ落ちた。
その瞬間...
誰かに抱き締められた。
いや、風丸くんに抱き締められたんだ。
『泣くなぁ、お前は今まで必死に勉強してきたじゃないか。』
「っ、でも...」
『お前なら絶対に大丈夫』
「ありがとう風丸くん」
『だから心配すんな?もう泣くんじゃないぞ』
「うん」
風丸くんも不安なのに、心配させちゃったな...