※カカイル短編※
□夢でも現(うつつ)でも〜イルカside〜
1ページ/2ページ
「 !!! 」
ある朝
俺 うみのイルカは飛び起きた。
何故って 絶対有ってはならない夢を見たから。
夢によって驚き 飛び起きたのである。 不覚にも。
「 し…信じらんない。なんで俺…。」
絶対に有り得ない夢だった。
『 カ、カカシさん…と…。ヒィ〜!なんでぇ!?』
俺は夢の中で、ナルト達の上忍師である「はたけカカシ」と…
その…こ‥恋人同士みたいで‥
俺が台所で食事の支度をしていると、居間の方からカカシさんが
「せんせ〜まだぁ?早く来てくださいよ。淋しいです〜。」
とか、甘えた声で俺を呼んでいるのだ。
で、俺が「待っててくださいね〜。」とか言ったのに
「待てません。」って、いつの間にか背後に居て、後ろから俺を抱きしめて…
「 ハァ〜〜〜バカだ俺…。」
ベッドの上で落ち込む俺。酷すぎる夢だよな。
俺って欲求不満だったのかな。
でも、よりによって なんでカカシさん…。
夢の中のカカシさんは現実と同じく優しくって…
「 うっ!?」
ぎゃー!思い出した!
俺、夢の中で カカシさんに カカシさんに!
…抱かれてしまいました…
頭を抱えて真っ赤になる。いや、真っ赤を通り越して今 真っ青になってないか?
でも
カカシさんは優しく抱いてくれてた。
俺も嫌な気など全然せず、むしろ恋人同士のようなので
彼の事が愛しくて愛しくて仕方なかった。
『…う…夢の中でキスもしたし…』
明らかに後ろから挿れられてたよな…俺。
泣きたい…
俺 どんだけ欲求不満?男に掘られたいって思うほどの欲求不満?
でもさ…問題なのは
その行為が気持ち良かったという事。
すっごく すっご〜く気持ち良かったのだ。
俺 「カカシさん、カカシさん」て、喘いでいた(ぎゃー)
彼の事 もっと欲しいって、もっともっと欲しいって しがみついてた。
「 ハッ! 」
布団を捲り、股間を見る。
おはよー! 朝だよー!今日も元気に“起きて”るね!
って、おいおい。パンツの前がガビガビなんですけど…。
信じらんない 俺。
ぎこちなくベッドから起き上がり、その場で直ぐにパンツを脱ぐ。
「 パンツ パンツ…。」
箪笥の下着を入れてある引き出しを開ける。
「あ。昨日買ったパンツ。ちょうどいいや、おろしちゃおう。」
俺はガビガビパンツを左手に、新品パンツを右手に
そして股間をピンピンさせながら洗面所へ向かった。
洗濯機にパンツを入れ、シャワーを浴びて 有り得ないエロい夢の呪縛から逃れるように、ガシガシ頭を洗った。
「ふい〜…。」
バスタオルを腰に巻き、髪は適当にアップにしたまま部屋に戻る。
冷蔵庫を開け 牛乳を出してコップに注ぐ。
「 ……。 」
なんだろ。カカシさんの顔がチラつくんですけど。
『 イルカ…。』って、あの凄く良い声が、まだ耳に残っているんですけど。
ヤバい。あんな夢見たから、変に意識し始めちゃってるぞ 俺。
「う〜〜〜〜悪霊退散!!」
意味不明な大声出してスッキリさせた。(少しね)
さ、今日は1日受付業務だっ!
エロい夢に惑わされてる場合じゃないぞ!うみのイルカ!!