※カカイル短編※ 

□夢でも現(うつつ)でも〜イルカside〜
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「 !!! 」


ある朝

俺 うみのイルカは飛び起きた。

何故って 絶対有ってはならない夢を見たから。
夢によって驚き 飛び起きたのである。 不覚にも。

「 し…信じらんない。なんで俺…。」

絶対に有り得ない夢だった。

『 カ、カカシさん…と…。ヒィ〜!なんでぇ!?』


俺は夢の中で、ナルト達の上忍師である「はたけカカシ」と…
その…こ‥恋人同士みたいで‥

俺が台所で食事の支度をしていると、居間の方からカカシさんが

「せんせ〜まだぁ?早く来てくださいよ。淋しいです〜。」

とか、甘えた声で俺を呼んでいるのだ。

で、俺が「待っててくださいね〜。」とか言ったのに
「待てません。」って、いつの間にか背後に居て、後ろから俺を抱きしめて…


「 ハァ〜〜〜バカだ俺…。」

ベッドの上で落ち込む俺。酷すぎる夢だよな。
俺って欲求不満だったのかな。
でも、よりによって なんでカカシさん…。

夢の中のカカシさんは現実と同じく優しくって…

「 うっ!?」

ぎゃー!思い出した!
俺、夢の中で カカシさんに カカシさんに!


…抱かれてしまいました…



頭を抱えて真っ赤になる。いや、真っ赤を通り越して今 真っ青になってないか?

でも
カカシさんは優しく抱いてくれてた。
俺も嫌な気など全然せず、むしろ恋人同士のようなので
彼の事が愛しくて愛しくて仕方なかった。

『…う…夢の中でキスもしたし…』

明らかに後ろから挿れられてたよな…俺。

  泣きたい…


俺 どんだけ欲求不満?男に掘られたいって思うほどの欲求不満?

でもさ…問題なのは
その行為が気持ち良かったという事。
すっごく すっご〜く気持ち良かったのだ。

俺 「カカシさん、カカシさん」て、喘いでいた(ぎゃー)

彼の事 もっと欲しいって、もっともっと欲しいって しがみついてた。

「 ハッ! 」

布団を捲り、股間を見る。


おはよー! 朝だよー!今日も元気に“起きて”るね!

って、おいおい。パンツの前がガビガビなんですけど…。
信じらんない 俺。

ぎこちなくベッドから起き上がり、その場で直ぐにパンツを脱ぐ。

「 パンツ パンツ…。」

箪笥の下着を入れてある引き出しを開ける。

「あ。昨日買ったパンツ。ちょうどいいや、おろしちゃおう。」

俺はガビガビパンツを左手に、新品パンツを右手に
そして股間をピンピンさせながら洗面所へ向かった。



洗濯機にパンツを入れ、シャワーを浴びて 有り得ないエロい夢の呪縛から逃れるように、ガシガシ頭を洗った。


「ふい〜…。」

バスタオルを腰に巻き、髪は適当にアップにしたまま部屋に戻る。

冷蔵庫を開け 牛乳を出してコップに注ぐ。

「 ……。 」

なんだろ。カカシさんの顔がチラつくんですけど。

『 イルカ…。』って、あの凄く良い声が、まだ耳に残っているんですけど。


ヤバい。あんな夢見たから、変に意識し始めちゃってるぞ 俺。

「う〜〜〜〜悪霊退散!!」

意味不明な大声出してスッキリさせた。(少しね)

さ、今日は1日受付業務だっ!
エロい夢に惑わされてる場合じゃないぞ!うみのイルカ!!


 
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