*過去拍手文2*

□赤面話
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受付所も人が退けて漸くひと息ついた時

「ちょっとトイレタイム。」

ガタンと椅子を鳴らし イルカは今のうちだとばかりに隣に座る同僚に
「ちょっと行ってくらぁ!」と片手を上げ、廊下の奥のトイレへと駆け込んだ。

実は最後に受け付けた上忍が、顔を出す少し前から行きたかったのだが
如何せん その上忍の報告書と言ったら記入漏れの多いこと
しかも暇なのか長々と自慢話まで始める始末
下手したら記入漏れどころか、こっちが尿漏れするのではと思われるくらいだった。

『俺達内勤に、里外任務での武勇伝を話したがる上忍ってたまに居るよなぁ…』

うん。いいんだけどさ


「おー!イルカァ!お前もトイレ?受付終わったの?」

トイレの前で悪友二人と出会う

「まだだよ!トイレタイム!」
「ごっ苦労さーん。」

三人揃ってトイレに入り、並んで用を足し出す

「寒くなってきたよなぁ…。雪降るんじゃね?」
「お前は彼女と同棲してんだろ?暖かいじゃん。熱々じゃん。」
「まあなー。へへへ。」
「寒い夜でも熱いだろーがっ!羨ましいよなぁ!なっ、イルカ!」
「ハハハ…そうだな。」


この友人には悪いが、イルカにも付き合い始めて ひと月程の恋人がいた。


だが まだ誰にも公表していないので黙っている事にする


「 ふふふ… 」

用を足しながら彼女持ちの友人が含み笑いをした

「なんだよ、いやらしいな。局部見ながら笑うなよ。」
「いやね、夕べ…彼女の頭が、この股の間に有ったなぁ…って。」

一瞬 ポカンとしたイルカと彼女無しの友人だったが

「 て!お前それってアレだよな!?フェ…」
「みなまで言うな我が友よ。ま、俺の“息子”は幸せだって事だ。」
「甘やかしてると勃たなくなるぞ!」
「んなわけねーって。でもさ、気持ちいいぞ〜?こう…なんての?彼女の髪がさわさわと内股くすぐるし。」

あー!思い出すだけでイキそう!赤くなっちゃう〜
そう言いながらニヤケた真っ赤な顔で便器から離れ、洗面台へと向かっていった。

そんなリア充な友人に、ふんっと鼻息ひとつ喰らわせて
彼女無しの友人はイルカの方を振り向きながら悪態をつく

「もげちまえばいいんだよなぁ!なぁイルカ!」

イルカだけは俺の見方!俺の仲間と言わんばかりに笑顔で声をかけたのだが

「 イルカ? 」
「あれ?イルカ顔真っ赤だぞ?」
「あ、いや。ハハハハ… 忙しいんで、お先にっ!」

そそくさと手を洗うとトイレから出ていってしまった。


「 …あいつ大丈夫か?尋常じゃないくらい赤かったぞ。」
「イルカには刺激が強かったかなぁ?今度花街にでも連れていってやれよ。」
「うーん… そうするかぁ…。」




 彼女の髪が内股くすぐるし…

 思い出すだけでイキそう…



悪友の話から
夕べ自分の下半身でも、同じ様に揺れていた銀髪を思い出し
しばらく顔の熱が治まらなかったイルカであった。










 



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