※カカイル短編2※
□初めての恋人
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「…カカシさんには…俺の気持ちなんて分からないでしょう? 」
「 え ? 」
先生が悲しい顔をして また背を向けて歩き出した。
先生の…気持ち?
と、その時
「イルカ!ここに居たか!今度の組対抗試合の件が決まったぞっ!」
急にイルカ先生の前に、同僚らしき男が現れ
「ちょっと耳を貸せ。」
と、先生の肩を抱き寄せ 耳元に唇を寄せた
「 うあっ!!? 」
「!カカシさん!!やめてくださいっ!!」
気が付いたら 俺は
背後から先生の同僚の腕をねじ上げ、首筋にクナイを突きつけていた。
「 …こいつ…」
「カカシさんっ。解放してやってください!!」
先生の言葉に従い 同僚の男を 突き放すように解放してやった
「 あ あのっ、俺が何か… 」
情けない顔で泣きそうになりながら俺に問いかける男に
「いいんだ。大丈夫だよ。はたけ上忍は何か勘違いされたんだ。」
あとは俺が説明しておくからと、イルカ先生が言い
男は這々の体で逃げるように行ってしまった。
「 先生 なんですか あの男… 」
クスッとイルカ先生が笑った
「 ?なに? 」
「 分かったでしょう?俺の気持ち。 」
そう言われて すぐにピンと来なかったが
…ようするにアレだ
先生は嫉妬してくれてたんだって事だ。
そう思うと急に嬉しくなっちゃって
「先生 早く帰ろう。早く先生を抱きたいっ!」
と素直に言うと
「 いい加減にしてくださいっ。今にチャクラも減りますよ?」
なんて、出任せ言って怒ってた
そうか。 恋人が居るのに他の奴に体を触れさせるのは良くない事だね。
先生にも そう言うと「時と場合によりますっ!」だって。
さっきのも別に気にしちゃいけない程度の接触だって言われた。
自信ないけど「今度から気を付けます。」って謝ったら
「俺の態度も悪かったです。ごめんなさい。」って謝ってくれた
先生は何も悪くないのに。
“恋人”って案外難しいんだね
終