※カカイル短編※ 

□桜の丘で〜カカシver.〜
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恥ずかしかったのか赤くなるイルカ先生が可愛くて「今度先生の手料理ご馳走してください。」なんて図々しい願い事も言ってみた。
まあ弁当も手料理だが、出来れば先生の家にでも行き2人で食事でもしたい。

「上手い酒でも持って行くから。」と言えば「変な人だなぁ」「カカシさんの彼女に叱られないかなぁ。」なんて笑われた。

「いないよ、そんな人。」 俺にはイルカ先生だけだから…そう思い微笑めば「え!?意外だなぁ。」と彼が言う。
先生に出会う前なら、それらしき女も居たり居なかったりしたけど…。先生に出会ってからは先生の事しか頭にないよ。
そう言えたらいいのに。

その後 俺とイルカ先生は弁当箱が空になるまで2人で肩を寄せ合う様に並んで時を過ごした。

…そう言えば三代目が俺を探している事を思い出した。

いい加減、あの水晶玉で居場所を探し当てられないうちに行かねば。
立ち上がり、イルカ先生に念を押すように手料理の事を催促しといた。天ぷらはNGだと言う事を忘れずに付け加えて。
そうして御馳走様と、心からの美味しかったですと言う気持ちを伝え彼の前から俺は姿を消した。



「カカシ…。随分と前にお主に式が行ったはずじゃが。」

「あ〜…はい。そう言えば。」
「まったく、急ぎの用でないから良いものの。」

俺の目に映るのは火影室の窓から見える晴れ渡る空。
三代目の小言は、ややしばらく続いたが 俺の心は此処に有らず。
いつの日か、近い将来…イルカ先生と食事をする事に心馳せていた。





※このあとカカシは三代目から、こっぴどく叱られるに違いない(ニヤリ)←一応作者はカカシスキーです(笑)


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