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□ありがとう
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「んっ」
二人、静かな場所でシュウはミキに膝枕をしてもらっていると、制服のポケットからなにか取り出し、ミキに差し出した。
ミキはシュウの行動にはてなをうかべながらも、手を出すと、そこになにか落とされた。
渡されたものを見てみると、青を基調としたかみかさ髪飾り。
音符や星など装飾がされていて、それはミキ好みなものだった。
「もっもらってもいいんですか?」
髪飾りを優しく撫でながら聞くと、シュウを欠伸をしながら
「じゃなきゃあんなに渡すわけないだろ。」
膝の上で寝返りをする。
「嬉しい・・・・ありがとうございます!大事にしますね!」
笑顔で言えば、彼は「ああ。」と返事をし、また眠りに入ってしまった。
そんな彼にミキは優しく笑いながら、頭を撫でた。
少し癖のある柔らかな髪。
ミキからは見えないが、シュウの顔は穏やかそうに笑っていた。
ありがとう
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