新選組のお姉様!
□第二幕
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「どーしたんですかリクオ様
元気がないですよ」
桶を持った首無が尋ねると、元気のない声が返ってきた
「うん、ちょっとね」
「今日は親分衆の寄合があるんですから元気だして
総大将が呼んでますよ」
「おじいちゃんが?」
リクオが部屋に入ると、たくさんの大妖怪たちが悪事自慢をしていたりした
部屋の中には、見慣れた本家の妖怪も交じっていた
その中の一人、新選組局長補佐の時雨も局長、近藤の隣りにいた
真ん中には鯉伴・ぬらりひょん・リクオの順で座っていた
「やぁやぁごくろう、どうじゃい?みんな最近、妖怪を楽しんどるかい?」
「へへへ・・・シノギは全然ですな」
「ところで総大将、今回はどういった?」
「うむ・・・そろそろ・・・三代目を決めねばと思ってなぁ」
ぬらりひょんがニヤリと笑う
「おお・・・それはよいですなぁ」
ガゴゼがガ・ガ・ガ・・・と笑う
それと同時に時雨が顔をゆがめた
時雨、いや新選組幹部たちはガゴゼの事が好きではなかった
ガゴゼは神隠しをおこし、子供を地獄へと送るのだ
新選組の幹部たちは元は人間だからいい気がしない
「あいかわらず現役バリバリじゃのう、ガゴゼ・・・」
おまかせ下され・・・と言うがガゴゼの予想の言葉は飛んではこなかった
「だが・・・お前じゃあダメじゃ
三代目の件・・・このワシの孫リクオをすえようと思ってな」
皆に衝撃が走る