紅い隻眼の舞姫
□3話
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やぁ玲だよ♪
今私は裏庭の木に登ってお昼寝中。
今日は天気がいいから絶好のお昼寝日和。
ちなみに今私は制服じゃなくてジャージを来てる。
ん?理由?
それはさっき美術の時間で絵の具の制服につけられたから。しかも教師に。
『すー・・・すー・・・(―_―)zzz』
気持ちよさそうに寝息をたてる中、数人の人影が近づいていた。
その人影は玲がいることに気づいていない。
女子A「あんたさぁいい加減にしてくれる?」
女子B「これで何度目だと思ってんの!?いい加減マネージャーやめなさいよ!!」
ドン
?「いっ・・・」
数人の女子生徒が一人の女子生徒に対して暴言を吐いて、その子を突き飛ばした。
『ん〜?なんだ?(p_―)』
あんまりにも大きな声と音で玲は起きてしまった。
突き飛ばされた女の子は立ち上がり数人と向き合った。
?「何度も言うよいに、私はテニス部のみんなからやめろと言われないかぎりやめません!」
おぉ〜呼び出しって初めて見たよ。あの子ってテニス部のマネなんだぁ。
ふぁあ〜。ちょっとヤバイかな?あの子たち。
女子C「こっんの!調子に乗ってんじゃないわよ!」
女子Cの平手が女の子に降り下ろされた。
女の子はとっさに目をつぶったが痛みは感じなかった。そっと目を開けると・・・。
『何してるのかな?』
玲が手首を掴んでとめていたからだ。
女子C「な、なによあんた!」
『ただの通りすがり。それより早くここから離れたらどうだ?』
女子A「どういう意味?」
『さっきテニス部がこっちに来るのが見えたから』
と言うと彼女達は顔色を変えて、その場から走り去った。
くくっ。今の顔、なかなか面白かったな。
?「あ、あの」
呼び出しされていた女の子が私に声かけてきた。
?「ありがとうございました。それと・・・・・・」
『誰にも言わないよ。あと、テニス部がこっちに来るってのもウソだから』
女の子は、え?って顔になった。
あ、可愛い。
?「あの、私・・・」
その子が何かを言う前に私はその子の頭を撫でた。
『周りに迷惑をかけないのはいいけど』
その子の手首から血が出ていたことに気づいた私は、
ポケットからハンカチを取り出し、その子の手首に巻いた。
?「あ・・・」
『自分を大切にしないとな』
そしてまた、優しく撫でた。
『じゃあね』
軽く手を降り、私はその子から離れた。
可愛い女の子だけど、テニス部のマネならあんまり関わりたくないからな。