紅い隻眼の舞姫


□4話
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『樺地〜。ノート貸して!』



樺地「ウス」



やぁ玲だよ。

前の時間、居眠りをしていた私は樺地からノートを借りた。



「一ノ瀬さん。保険医の神田先生が呼んでたよ」



『わかった。すぐ行く』



本当はめんどくさいけど・・・。



『悪い樺地。ノートは明日返すな』



樺地「ウス」



私は必要なものをもって教室を出た。




向かった先は保健室。



神田「来たか玲」



『やぁ一くん。今日はどんなめんどくさい仕事かな?』



保健室にいたのは保険医の一くんこと神田一先生。

独身で二十代後半男性。


現在、時ちゃん(忘れた方は一話を)に片思い中。



神田「めんどくさい言うな。そうに今回は仕事じゃない」



『え?なに?ついに時ちゃんに告白した!?』



神田「っ!?///し、してない///」



一くんは顔を赤くして目をそらした。



『なぁんだ。つまらん』



ホントつまらん。

生徒同士の恋愛には興味ないが、教師、というか時ちゃんと一くんの恋愛は気になる。

教師の中で時ちゃんと一くんは好きだからね。



神田「ゴホン!今日は仕事じゃなくて俺の代わりに保健室にいてもらおうと思って・・・」



『え〜。そんなことするために私は昼休みを潰さないといけないのか?』



神田「・・・・・・・・・・・・・・・昼の授業はここで過ごしていい」



『マジ!?やるっ!』



ラッキー♪最近は居眠りばっかりでサボってなかったんだよねぇ〜。



神田「はぁ。じゃあ、俺は行くから後よろしくな」



『わかったよ』



神田「あ、それから体調の悪い生徒がベッドで寝てるから頼む」



と言って一くんは行ってしまった。

つか、体調の悪い生徒って誰?
 
 
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