偽りのソラで

□凶迅
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オペレーターの謎言語が俺に少し移ったのだろうか・・・まさか伝染するとは思いも拠らなかった。

『Durandalさん起こすと機嫌悪いじゃないですか〜』
「あぁそう」
『あ、私も寝て良いなら寝ても良いですよ〜』
「ダメだ。」
『早!?0.1秒も経ってないですよ!凄いですね〜その即答っぷりったるや達人の域で・・・』
「それはさっき俺が思った事だからそれ以上言うな・・・」

こいつに話を振った事を後悔しつつ、コンソールのレーダーを見遣る。反応は自分を含めて3つあり、全部が緑色をしている。それがシティガードのMTである事をカメラで確認すると、オペレーターに必殺の口撃を行おうと砲門を開ける・・・

『さっきからよく喋るなレイヴン。オペレーターは恋人かい?』

突然の横槍。シティガードのMTの1機と通信が繋がっていた。

「一体どう聞いたらそんな風に聞こえるのか、一度アンタの人生を分析してみたいね」
『フッ・・・・君のその口調も、なかなかの捻くれっぷりだな。で、どうなんだ?』
「何が?」
『ナニに決まってんだろ?どこまで行ってんだ?』
「人の話し聞いて無いのかアンタは?」

絡んで来たMTからはリーダーの反応が出ている。シティガードはエロオヤジしかいないのか?
とりあえず適当に流そうと相槌を拍とうとするのだが・・・

『あんなかわいい声なのに、あんまり邪険にすんなよ。彼女が可哀相だぞ?』
『そーそー、可哀相ですよ〜』

オペレーターがガードリーダーに話しを合わせて来たのでリズムを崩され、口を閉じることにする。
二人の会話が弾む。

『私が色気を振り撒いてもDurandalさんは全然振り向いてくれないんですよ〜』
『おいおいレイヴン、据え膳食わぬはナントヤラだ。ちったぁ相手してやれよ』
「俺はこの手の女は苦手でね。それにオペレーター、お前が振り撒いてるのは色気じゃなくて計算された可愛さと乳臭さだろうが」

ガードリーダーという味方を得たオペレーターが勢いを増したかに見えたが、その程度じゃ俺はやられはしない。

『おじさんは可愛いのは大好きだぞ。そりゃもう髭を擦り付けたいくらいにな♪それで"痛いよぉ;"なんて言われたらもぉ最高だな!』
「アンタの変態趣味なんざどうでもいい・・・」
『私もオヒゲジョリジョリは勘弁して欲しいですねぇ;』

俺とオペレーターの二人に否定され、沈黙するMT。心無しか、うなだれているようにも見えた。

シティガードとの交流で朗らかな(?)時間を過ごしたが、やはり依頼の意味はあったらしい。突如オペレーターの緊張した声が響いた。

『レーダーに反応!所属不明ACを確認しました!』
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