都会の図書館

□ずっと貴方が大好き!
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「…これはひどいですね…どうしてこんな状態にまで出来たのか…」

千歳が呼んできた医者がもゆを診ていた、肝心の千歳達は他のメンバーにもゆの事を言い、ミーティングルームでの待機を伝えた。
そして、医者の隣で見上が病状を聞いていた。

「そんなに…ですか」
「ええ、おそらくは…‥…‥」

−−−

「急性虫垂炎?」
「…‥盲腸ですか?」

監督から聞かされた言葉
それは、だれも予想がつかないことだった。

「それも、かなりひどい状態だった」
「え?」
「それって、どういうことですか」
「…‥…汎発性腹膜炎といっていた」

その言葉を聞いたとき、琴袴は目を見開いた。

「ちょっと、琴袴…なに?汎発性腹膜炎
って」
「簡単に言うと…盲腸の悪化…腹膜炎全体に炎症が広がるんです…それに伴って激しい腹痛も」
「…‥そういえばあいつ、一週間くらい前からひどい腹痛だって…」

若林が、机を少したたき、下を向く

「…もゆは?もゆはどうなるんですか!?」
「まだわからないが…日本に戻って手術をしないと危険だと…」
「うそ…‥」
「千歳さん‥」

だいたいの話を聞き終わり全員練習を始めることにした。
けれども、なぜか全員練習に乗り気ではなく、ただただもゆの様子が気になっていた。
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