都会の図書館

□kissmeplease!
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「ちょっと、千歳…」
「な〜に?もゆ」
「翼になに話たの」

誰もいない食堂でもゆはかなり怒っていた

―もゆは、恋愛に関してはかなり疎い
そのためか誰かが告白してもからかわれたとしか思わないのだった

「でも、どうして私だってわかるのさ」
「…そういうこと言うの千歳くらいしかいないからね」
「…するどいね〜…で?どうだったの」

飲んでいた紅茶のスプーンを落とした。
目を点にしながら、もゆは千歳をみた。

「……………なにが?」
「ん?キスされた?」
「!?////」
「あ、その反応…キスされたのか〜…
 よかったよかった」

もゆは、顔を紅くして、千歳をにらんだ。けれど、千歳にとってそれは初々しい顔にしか見えず、なんにも効果がない。

「で?どうだった?やっぱレモン味?」
「えと…その…」
「………もしかして…もゆから?」

それを言った瞬間、顔を紅潮させて硬直してしまった。そのとき、千歳は、目を見開かせて立ち上がって、ふるえた声でいう。

「ま……まままままさか!?もゆからキスうううううううう!?」
「……////」
「あの奥手が!?あの恥ずかしがり屋が!?
 あのむっつりす「それ以上いわんでいい!!」


−−−−数分後

落ち着いたであろう、千歳に再び向き合って
話を進めていった。

「私…翼に嫌われたかな?」
「んなことないって!翼だってキスされた痕なんて絶対顔紅くして身悶えしてるって(実際その通りBY作者)」

もゆは、まだ寂しそうな顔をして下を向いていた。

「−ねえ」
「?」
「そんなに心配ならみにいけばいいんじゃない?」
「え?」
「翼の反応気になるんでしょ?それにどうしていきなり”好きな人いる”って聞いたのかもきになるんなら聞けばいいんだから」

千歳は、ウィンクをして、もゆをみた。
もゆはまだ不安な顔をしていた。

「でも、異性の部屋行くのって禁止なはずじゃなかったっけ?」
「ん?でも、打ち合わせっていう事を監督に言えばいいんでしょ?」
「……千歳」
「はいはい!初恋相手ぜったいに成就させてきなさいよ!」

背中をたたかれて、もゆは薄く笑いを浮かべたのだった。
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