うたの☆プリンスさまっ♪
□♂×♀の駆引き-マサレン-
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「最悪だ…」
部屋に戻るなり、深いため息をついてその場に座り込むレン。
よほど女体化したのがショックだったのか、先程から「最悪だ…」と呟いている。
「いい加減機嫌を直せ、馬鹿者」
「簡単に言いやがって…!」
ガッと真斗の胸ぐらを掴み引き寄せるとキッと睨み付けるが、女体化したレンには怖さも迫力もない。寧ろ、可愛さがあり…
「お前…そんなに愛らしかったか…?」
「知るかっ!」
レンがそのままの状態で拳を振り上げるが、真斗によって簡単に封じられてしまい、腕を引かれ真斗がレンを担ぎ上げる。
「な…!離せっ」
「嫌だ。いいから大人しくしていろ」
そのまま真斗はレンのベットへと行き、レンを乱暴に降ろす。
「いって…!何するんだ、おいー…んっ!?」
文句を言おうと顔を上げるが、直後に唇を塞がれる。
「んんっ…ハッ…あ…ン」
「ん…。今までより唇が柔らかいな…女子になったせいか?」
「ン…なの…知らなッぁっ…」
キスに酔いしれていると、ふと腰辺りに暖かいものを感じた。
「なっ…!」
真斗がスカートの下から手を忍ばせ、太ももを優しく撫でる。
「まさかっ…今ヤる気なのか!?」
「当たり前だ、こんなチャンス滅多にないだろうからな」
何が当たり前だ、だよ…このバカ。
レンが心の中で呟き、抵抗すると真斗が自らのネクタイでレンの両手を縛った。
「止め、ろッぁっ…!」
指が太ももを滑る度にレンはくすぐったい様な、もどかしい気持ちが広がる。
「気持ちいいのか…?脚が震えているぞ」
下から上目遣いで見てくる真斗はいつもの真斗ではない。
その目はまるで獣のようで、瞳の奥には明らかな欲望の色。
その熱い視線を真っ直ぐに受け、背筋がゾクリとする。
「お前の肌は軟らかいな…」
うっとりとした呟きの後に、真斗は制服を捲り上げ胸に唇を寄せる。
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