お前なんか嫌いだ

□俺の弟
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アルフレッド
俺の弟
俺の可愛い弟
寂しいときは一緒に寝てやったし、楽しいことも二人で見つけてきた
まるで天使のような弟
俺の心の支えだった

そいつは、今…




「うっ……ぁ……」
「アーサー…痛くない?」
「あ、るぅ…や、やだ…やめろ…」

俺の可愛い弟は、今俺と何をしている?
俺は何をされている?
下から卑猥な水音が聞こえる
その音に会わせて、今まで入れた事のない質量が体を突き上げる
痛い
痛い、痛い
体がミシミシと悲鳴をあげる

「あ、あるっ…抜いて…やだぁ…」
「…ダメだよ、アーサー」
「お、おれたちっ…兄弟、だろ…っあ…」
「兄弟なんて…俺は思ってないよ」
「…っ!!…な…んで、こんなっ…こと…」
「好きだよ、アーサー…」

違う、嫌だ
こんなの俺は望んでない
アルは、誰がなんと言おうと弟だ
今まで守ってきただろ?
お前にとって、俺は兄貴じゃなかったのか?
お前は、今まで、どんな目で、俺を見てきたんだ?
友達か?それとも赤の他人か?
虐める対象なのか?

「はっ、…あ…いたっ…」
「ごめんね、痛いか。…でも、すぐなれるよ」
「いや…やだ…っひ…」
「アーサー、俺が好きなら、拒まないでよ」
「す…き…?」
「うん、弟ととしてじゃなく、恋人として、ね」

アルフレッドが、恋人?
馬鹿な、考えたこともない
確かに、アルは大好きだ
だがそれは、兄として、兄弟として、家族としてだ
男として好きだと思った事はない
だって、そんなの…

「お前、はっ…すき…か…?」
「…うん」

アルは、好き
アルは恋愛対象として、好きだと言った
アル、俺はお前が好きだよ
でも俺の「好き」は無償の、家族に対する愛
お前の「好き」は独占欲、愛の見返りを愛で求めるものだ
ごめんな、アル…
俺とお前の想いはこんなに違うんだ
…お前は、恋人としての愛を望むんだな?
恋人として愛されたいんだな?

「アーサー…こっちに集中して」
「うっ…あん…あ、…ある…」
「なんだい?」
「…もっと…はや、く…」
「…君は、いいのかい?」
「ん、うん…ぁ…良い、から…」
「…アーサー…凄く、嬉しいよ…」

アルフレッド
お前が望むなら、俺は努力していく
俺が変わっていってやるよ
…お前の想いと俺の想いが一緒になるかはわからない
でも、俺はお前がすきだから
受け入れてやるよ
それがどんな形でも
愛しいアルフレッド
お前はもう弟じゃない
恋人として、向き合っていくんだ

お前が、幸せになれるなら…

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恋人として受け入ているが、やはり兄としての思いが消えない英

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